在来のラーメン構造は柱と大梁を剛接設合して組み上げるフレームです。これに対してXコラムラーメン構造の場合、斜め45°方向に延びる4本の腕の先端に大梁を接合させることで、従来よりも経済的に大スパンの無柱空間を可能にする構造です。4本の腕により大梁の曲げ応力が柱に伝達されるため、腕の剛性が高いほど支点効果が発揮されます。その結果、実質上の柱スパンとはね出し長さを減じることができ、梁の大きさを抑えることができます。