小学校の体育館の建て替えである。既存は日影規制上、既存不適格であったが、学校側の要望は今よりも広く高くである。空間は内に大きく外に小さくと相反する要求だ。逆日影により屋根はヴォールトに決定し、アリーナ以外は陸屋根とし高さを抑えた。構造は梁を2 対の交差アーチとし、4 本のY 字柱の先端はプレストレス梁でつなぎ安定させた。また、柱を途中より折曲げることで、アーチのスラストと鉛直反力を相殺させ、柱の曲げを減少させた。その結果構造体の無駄のないシャープな形状がファサードに浮かび上がった。